クリエイトスタンバイサービス概要
1.クリエイトスタンバイサービスとは
どの様なサービスか?
クリエイトスタンバイサービスは、費用を軽減した冗長化クラウドサービスです。
現在、短期間で手軽に構築することのできるパブリッククラウド環境は多くの企業にて採用されています。単純なシングル構成の仮想サーバを短期間で構築し、構築した仮想サーバにアプリケーションを導入し、顧客向けシステムや社内向けシステムとして利用している、もしくは利用を検討されているといったケースはよく耳にします。
しかし、単純なシングル構成の仮想サーバには可用性に課題があり、クラウド環境に障害が発生してシステムが停止してしまい、業務影響が起きてしまったといった事例はよくお聞きします。
対策としてスタンバイ構成などの冗長化を行っておけば、システムが停止してしまったとしてもスタンバイ機に切り替えることで影響を小さくすることが出来ますが、各企業では冗長化対策はどの程度されているのでしょうか。
そこでユニリタエスアールでは、実態調査としてユニリタグループ既存顧客企業計50社に対してアンケートを実施しました。その結果、約40%の企業が冗長化を行っておらず、その最も高い理由が冗長化することによる費用の増大であることが分かりました。また、費用をかけずに冗長化を実現できるのであれば冗長化したいと回答した企業が25社中18社(72%)と半数を大きく超える結果となりました。


一般的な冗長化はホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイといったスタンバイ構成やバックアップ&リストアが挙げられますが、スタンバイ構成では単純なシングル構成に比べてスタンバイ機を必要とするため、スタンバイ機の維持費用が発生します。また、ホットスタンバイ、ウォームスタンバイではデータを同期するために通信料が発生します。さらに、スタンバイ機への切り替えを自動化するためにクラスタソフトウェアを使用する場合は、ソフトウェアの利用料が別途発生します。

2.クリエイトスタンバイサービスによる
冗長化の実現
システムは冗長化すればするほど、費用は高くなります。例えば、ホットスタンバイであれば障害が発生する直前までスタンバイ機との同期がとれているため、切り替え時間が早く業務を中断することなく継続することが出来ます。しかし、スタンバイ機の維持費用がシングル構成と比べて約2倍もかかります。対して、バックアップ&リストア形式は最も維持費用が安いものの、リストア時の手順を用意する必要があり、切り替えも人手が必要となるため運用負荷がかかります。
そこで、ユニリタエスアールではバックアップ&リストアを採用し、かつ、自動的なバックアップを定期的に取得し、障害発生時には自動的にリストアすることで冗長化費用を軽減します。 スタンバイ構成に比べると復旧までに要する時間が多少かかりますが、費用を抑えた形での冗長化システムを実現します。このサービスを「クリエイトスタンバイサービス」として提供します。
また、マルチアベイラビリティゾーン(AZ)構成によりリストア先を稼働中の仮想サーバが所属しているAZとは別のAZにリストアすることで、稼働中のAZにて障害が発生した場合でも別AZへのリストアおよびシステム復旧が可能となり、スタンバイ構成と同等の切り替えを行うことが出来ます。
※「クリエイトスタンバイ」とは、“スタンバイ機に切り替える際に作り上げる(クリエイトする)”を意味します。


3.サービス概要
システムを開発から運用までの工程は大きく3段階に分かれており、開発フェーズ、テストフェーズという工程を経てサービスイン後に運用フェーズに入るというのが大まかな流れです。クリエイトスタンバイサービスは、本サービス利用費を軽減するためにシステムの開発フェーズからではなく、サービスイン前のテストフェーズから月額課金方式で提供します。 開発フェーズではインフラの構築や提供を行いますので、この環境にてシステム開発や単体テスト、PoCを行うことが出来ます。 テストフェーズではインフラの提供およびクリエイトスタンバイサービスを提供します。この環境にて総合テストやシステムテストが行えます。なお、ユニリタエスアールで運用テスト支援を行うことも可能です。 運用フェーズでは、インフラの提供およびクリエイトスタンバイサービスに加えて、インフラを維持管理するためのインフラ運用・保守を行います。 このように、ユニリタエスアールではインフラ環境から運用アウトソーシングまでをワンストップで提供することが出来ます。


4.クリエイトスタンバイサービスを
利用する効果
- スタンバイ構成の維持費用をかけずに冗長化構成を実現することが出来る。
- 稼働中の仮想サーバが所属しているAZに障害が発生した場合においてもシステム復旧が可能となる。
- リストアする際の人手の工数や作業ミスを削減することが出来る。
※ 本サービスの提供開始時期は2022年10月頃を予定しています。
当サービスにおける、詳細内容・説明に関しては以下の問い合わせ先にご連絡ください。
問い合わせ先 | 株式会社 ユニリタエスアール |
セールス・ コーディネートグループ |
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E-mail: sales_sr@unirita.co.jp |
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