緊急時リソース自動拡張サービス概要
1.サーバリソースの
拡張と課題
システムを顧客や社内向けに提供している企業や部門は、システムが正常に稼働しているかどうかを確認するために監視ツールを導入し、CPU,メモリ,ディスクI/O,ネットワークなどのサーバリソース使用状況やプロセス、ポート、Webサイト、ログなど様々な項目を監視しています。 システムに障害が発生した際には監視ツールからアラートが発報され、手順に従って対応するのが一般的な運用手法です。 障害発生時の状態によっては既にシステムが利用出来なくなっていることも想定されるため、緊急度の高いアラートが発報された時には即時対応が行えるように予め手順を用意しておくなどの対策を取ります。 システムのリソースが不足した状態が続くような時にはサーバ再起動などでは改善しない場合もあり、対策としてサーバリソースの拡張を行うこともあります。 サーバリソースの拡張にはオンプレミス環境においては機材の調達や物理的な増設作業が発生し、すぐにサービスを復旧することが出来ません。 クラウド環境であれば機材の調達は必要ないものの、管理コンソール画面から設定していく必要があり、復旧に時間を要してしまいます。


システムのサーバリソース不足を迅速に対応するための手段として、各種パブリッククラウド環境にはオートスケールというサービスが用意されています。 サーバへの負荷を監視し、例えばサーバへのアクセスが集中した際には自動的にサーバの台数を増加(スケールアウト)し、ロードバランサーによって複数サーバによる負荷分散を行うことが出来ます。 ただし、この機能を使用するためには複数サーバによる処理が想定されているシステムである必要があります。 また、このサービスの標準機能ではサーバ内のサーバリソースの拡張(スケールアップ)を自動的に行うことは出来ません。(2022年9月現在)


2.緊急時リソース自動拡張サービスとは
ユニリタエスアールが提供する緊急時リソース自動拡張サービスは、サーバリソースの変更(拡張や縮小)を自動的に行うサービスです。 予め定義しておいたサーバリソースの変更条件を契機に、変更および変更に必要なサーバ再起動を自動的に行うことが出来ます。 例えばサーバのCPU使用率が98%以上となっている状態が1時間継続した場合に、その条件を契機にサーバを停止しCPUのコア数を増加した設定で起動することが出来ます。 サーバリソース不足による緊急対応に本サービスを使用する場合は、あくまでもリソース変更を速やかに行いシステムの回復性を高めるための一つの手段として使用します。 リソース拡張後にシステムが正常に稼働しているかどうかは、監視ツールによる監視結果にて確認する必要があります。 また、日々のサーバリソース使用状況を一般的なパフォーマンス監視ツールを導入してデータ取得しておけば、サーバリソース不足の原因調査も行うことが出来ます。


なお、本サービスはサーバリソース不足による障害発生時に限らず、システムの負荷が高まる時期・時間帯を予想できる場合に、 本サービス内で実行日時をスケジュールしておくことで、実行時間になった時に自動実行して拡張や縮小を行うことが出来ます。 計画的な利用によりサーバリソースを最適に使用することで、クラウド利用費の削減にも繋がります。


3.緊急時リソース自動拡張サービスを
利用する効果
- サーバリソース不足による障害発生時の復旧時間の短縮
- システムの可用性向上
- 担当者の負担軽減
- 計画的なサーバリソース変更によるクラウド利用費削減
※ 本サービスの提供開始時期は2022年11月頃を予定しています。
当サービスにおける、詳細内容・説明に関しては以下の問い合わせ先にご連絡ください。
問い合わせ先 | 株式会社 ユニリタエスアール |
セールス・ コーディネートグループ |
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E-mail: sales_sr@unirita.co.jp |
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